超精密高度治療の確実性とかけがえの無い未来
マイクロスコープとは何か
なぜ導入を決めたのか
歯科治療のための電子顕微鏡:マイクロスコープ
みなさんご存知のように、私たちが対象とする歯はとても小さく細かな形をしています。
実物を手に取りまじまじとながめてみると思っている以上に繊細だと言うことに気づきあらためて驚くと思います。
歯科医療を行う上で科学的根拠を基礎に持つことはとても大切ながらも、実際の手技の細かな部分は知識と経験と感覚をたよりに処置を行っている職人技の世界です。その知識と経験と感覚に、さらなる正確性、確実性をもたらしてくれる心強い味方が顕微鏡の存在です。
テレビなどでスーパードクターや神の手を持つなどいわれる先生による顕微鏡を用いた脳外科などの手術が特集されたのを見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。実はこれ、歯科でも導入されているのです。しかし、とても高価な機器であることや、使いこなすのにそれなりのトレーニングや経験が必要なこと、日常的に使用できる診療スタイルの確立など、様々な制約があるため使用している先生は少なく、普及率は3%程度、さらに日常的に使っている先生はもっと少ない状況であり、まだまだ一般的ではありません。そのため、そんな治療があること自体知らない方もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。
実は、導入する以前はなくても十分治療が出来ていましたし、それほど必要性を感じていたわけではありませんでした。
多くの歯科医院が使用していないように、マイクロスコープを使用しなくても一般的な治療は十分出来ます。
それに、マイクロスコープを使用したとしてもすべてが見えるわけではないですし、
見えたとしても必ずしも高いレベルでの治療が常に行えるわけではないかもしれません。
しかし実際に導入し、ある程度の期間使用することで、今では自分の臨床には欠かせないものであると感じています。
肉眼のみで行う処置に比べれば格段に診療レベルは上がるのではないかと感じていますし、よりよい治療を行うためには欠かせないものであると思います。
肉眼で完璧に仕上げたと思った部分も顕微鏡でのぞくと、様々な細かな部分が目につきます。
例えば詰め物と歯との境目には思った以上に段差になっている場合があり、その段差の部分に汚れがたまって新しい虫歯が出来ている様子が見て取れることがあります。
そのような状況を確認すると、少しでも将来のトラブルを引き起こさないため治療の完成度を上げようと思えば、やはり必要なものだと感じます。
当院で心がけている診療姿勢の一つにMIミニマムインターベンションということがあります。必要最小限の治療介入ということなのですが、極力健全な歯を削らないようにピンポイントで虫歯になっている部分のみを削るということの確実性も増します。また、今まで原因がわからなかったと思われていた痛みに関しても、顕微鏡でのぞくと歯に細かなヒビが入っていることが確認できたりと、診断する上でもその有用性を感じることがあります。
出来なかったことが出来るようになる、わからなかったことがわかるようになる。
今までやっていたことがさらに正確にできるようになる。
そんな違いをもたらしてくれるのが顕微鏡による診療です。
顕微鏡を用いるメリットは何かというと、まず、肉眼で見るよりも細かい部分まで拡大され、よく見えます。単純に虫眼鏡のように大きく見えるというレベルから、拡大率を上げていくと、細かい構造がよりはっきりと認識できるようになります。例えば、今まではただの森としか見えていなかったとしても、双眼鏡を使うことで一本一本の木の存在、一枚一枚の葉の状態、そしてさらには小さな虫や鳥がとまっている様子などまで、遠目には決して捉えることの出来なかった別世界をかいま見ることが出来るというような、そんなイメージに近いかもしれません。
また、口の中は唇、頬で遮られるため、かなり工夫しないと光が届きにくく、影になり、暗くて様子が分かりにくい部分が出来てしまいます。顕微鏡はライトの構造が特別なため、今まで光が届かずよく見えなかった部位まで光がしっかりと届くようになり、暗くて見えにくいという問題がかなり解消されます。
そのため、今までの見ていたという次元から別レベルの見えるという状態を手に入れることが出来、イメージで手探り、感覚にたよって行っていた部分にもかなり直接見て行うことが出来るようになり、確実さ、正確さが格段に上がりました。
単に顕微鏡を使用しているからよいわけではなく、実際にはどれだけ使いこなせているかという部分も重要になってくるのですが、肉眼のみでの診療と比較して、治療における質の向上、診査診断力の向上ということに関しては格段に違いがでるものだと感じます。
欠点はなにかというと、細かなところまで見えるがゆえに繊細な作業となり、時間がかかってしまうこと。
治療は一つ一つがオーダーメイドの手作業で行うものです。大雑把に治すのであれば、ぱぱっと終わらせられるものも、細かな部分を慎重に、正確にという診療になると、保険診療のような短時間に多くの治療をしなければならないような診療スタイルではとても成り立ちません。
顕微鏡は細かい範囲まで確認できる分、肉眼ではわからない様々な部分へ対処していきますので、普段の診療よりも何倍も時間がかかる傾向があります。
そのため、主に保険外診療を行う場合を中心に、更なる確実性を持たせるために使用させていただいております。
* * *
超精密高度治療のために
──────────────
要整理
・マイクロスコープ(歯科治療用電子顕微鏡)
歯を残すために出来ることで、精密な治療の必要性をPR
・滅菌設備完備:ガス滅菌器、高圧高熱
・デジタルレントゲン
放射線の被爆量を従来の1/10 に抑えました。
・マイクロスコープ(写真数点)
肉眼では確認不可能な暗く狭い細部まで光を照射し拡大。これまで勘や推測で行われていた治療を「確実な治療」に
確実な精密高度治療の必需品
患者様への負担を最小限に抑えます治療
勘ではなく 手探り
肉眼では確認することが不可能な歯内療法(根管治療)やセラミックなど審美治療における細部の仕上げ・確認に用いています。
人間の眼に頼るだけの治療にはどうしても限界があります。しかしこのマイクロスコープを用いることで、どんなに細かいところでも確認することが可能となり、肉眼だけに頼った治療では分からない部分へのアプローチを実現できます。
当院ではマイクロスコープを設備しています。
マイクロスコープは人間の視野の◎~◎倍もの視野で治療が可能な医療用顕微鏡です。
このマイクロスコープを利用することによって、より精密な治療が行えるので、無駄に歯を削る心配がありません。MI治療の実践には欠かせない高度な診療機器です。
別次元
明晰
確実
滅菌設備完備:院内の感染対策について
ガス滅菌器、高圧高熱殺菌
スタンダード・プリコーション
「感染症の有無に関わらずすべての患者のケアに際して適用する疾患非特異的な予防策である。患者の血液,唾液等の体液,分泌物(汗は除く)粘膜などを感染の可能性のある物質とみなし対応することで、患者と医療従事者双方における院内感染の危険性を減少させる予防策である。」
当院ではこのようなスタンダードプリコーションの考えに基づき、最新の器具を用いた器具の管理を行っています。
・患者さま毎にゴム手袋を取り替える
・歯科用タービン、エンジン、治療器具のすべてを患者様毎に洗浄・滅菌する
・熱に弱く滅菌に適さないものはディスポーザブル(使い捨て)にて対応
患者様の口腔内に使用する全ての器具をヨーロッパ標準のクラスB滅菌機や超高速滅菌機を使用して滅菌処理しています。そのほかの熱に弱いものなどはディスポーザブルにて対応しています。
・デジタルレントゲン
*
基本に忠実、安全・安心を最優先
>>> 私たちの目指すもの
>>> ドクター/スタッフ紹介
>>> 基本となる5つのこだわり
>>> 歯を守れない最大の誤解
>>> トピックスのご紹介
ニューヨーク大学やハーバード大学をはじめとした世界的権威である先生方の勉強会・研修等に定期的に参加し、常に新しい知識や技術を取り入れ日々の診療に活かせるよう研鑽を続けています。